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2024/09/13
フッ素樹脂塗料のリサイクル方法 環境に配慮した廃棄管理
フッ素樹脂塗料は、その優れた耐薬品性、耐熱性、非粘着性により、工業用途や建築用途で広く使用されています。
しかし、フッ素樹脂は化学的に安定しており分解が困難なため、廃棄物としての処理には特別な注意が必要です。 焼却は可能ですが、フッ化水素ガスが発生し焼却炉が損傷するため廃棄物の大半は埋め立て処分されています。 このため有害物質を発生させずに適切に分解し、リサイクルすることが求められています。
フッ素樹脂塗料のリサイクルは、環境負荷を減らし、資源を有効活用するための重要な取り組みです。
本記事ではフッ素樹脂塗料のリサイクル方法と廃棄管理方法をご紹介します。
日本弗素樹脂工業会が取り組むフッ素のリサイクル活動
日本弗素樹脂工業会では、毎年フッ素樹脂製品廃棄物の調査を行い、外部委託(埋立など)・自社再生・有価売却の調査が行われています。 また、フッ素樹脂の焼却時には有害なガスが発生するため、廃棄物処理業者を調査し、適切な排ガス処理設備を持つ業者による安全な処分を確保しています。 これによって、問題発生を未然に防ぐことができます。 また、廃棄物を細かく分類し、再利用可能な材料にすることで、有価リサイクルに積極的に取り組んでいます。
平成31年(2019)4月~令和2年(2020)3月までの調査では、工業会会員、協力会員のフッ素樹脂を含んだ廃棄物総量は、2,890tでした。 フッ素樹脂樹のみとした場合の換算廃棄物総量は、2,450tとなり、リサイクル率は75%を継続しています。
まとめ
塗料のリサイクルは、環境への影響を最小限に抑えるとともに、資源の有効活用を促進するために不可欠です。 フッ素樹脂のリサイクル技術はまだ発展途上にありますが、持続可能な社会の構築に向けて、様々な企業で研究開発を続けています。 将来的には、フッ素樹脂のリサイクルがより一般的になり、廃棄物の減少と資源の有効利用が実現されることが期待されます。 リサイクル技術の進歩や環境に配慮した塗料の利用が、今後さらに進むことでしょう。
詳しくは以下のページをご覧ください!
https://heisei-industries.com/service/waste_paint/
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